鳩ノ巣だより

奥多摩に借りた一軒家で山里暮らしを楽しむ日々

古いわさび田を借りる

2023.10.9

 多摩川の支流・寸庭《すんにわ》川にある廃わさび田をミキちゃんと見に行ってきた。小丹波の大工・Kさんの案内で林道の入り口から歩いて約15分。杉林の中、沢の左岸に沿って幅4mほどのわりと緩やかな田が長さ50mにわたって延びている。苗を1800〜2000本植えられそうだ。灌木に被われているけれども、復活させるのにそれほど大工事をしなくても済みそうだが、水が入っていないのが気にかかる。パイプやホースで引いてくる必要があるだろう。でも、これなら何とかなりそうだということで借りる話を進めてもらうことにした。
 御多分にもれず奥多摩でも外からやって来た者には、わさびを作りたくてもなかなか耕作地を貸してもらえない。町役場で斡旋してはもらえるが、条件の良い田はなかなか見つからないのが実情だ。いい話があったらとりあえず乗っておくに越したことはないのです。
 そういうことで話を通してもらい、15日に地主のTさんと現地を確認しに行ってきた。なんでも親父さんがやっていた田だったが、もう数十年もほったらかしの状態だとか。杉の大きな切株が5、6本あるので、それを引っこ抜くとき老骨に鞭を打たされそうだ。

わさび作りの相棒ミキちゃんと一緒にKさんに寸庭沢の現地まで案内してもらった

灌木はともかく大きな杉の切株を引っこ抜くのが大変そう

昔に比べると沢の水量もだいぶ減っているという。長いホースやパイプが要りそうだ